幼魚と逆罰(ようぎょとさかばち)の意味は?/澱月(おりづき)の名前の由来【吉野順平の壮絶すぎる人生】

呪術廻戦

Warning: Undefined variable $c in /home/xs574269/meteorlibrary.com/public_html/wp-content/themes/cocoon-child-master/functions.php on line 33

Warning: Undefined variable $customContent in /home/xs574269/meteorlibrary.com/public_html/wp-content/themes/cocoon-child-master/functions.php on line 40

Warning: Undefined variable $c in /home/xs574269/meteorlibrary.com/public_html/wp-content/themes/cocoon-child-master/functions.php on line 42

呪術廻戦のトラウマ製造機こと吉野順平。タイトルや術式の名前に伏線が込められていたことには気付きましたか?
今回は残酷な熟語の意味を解説しながら、彼の人生を振り返っていきます。

吉野順平の過去

吉野は1年生のとき友人達と映研を発足しました。

しかし部室が上級生(伊藤たち)のたまり場にされ、部員の中で唯一反抗したためいじめのターゲットになってしまいます。


その結果映画研究部はなくなり、部員とも疎遠になったため2年から不登校になっています。

隠れている右側のおでこには、伊藤に付けられた根性焼きの跡があります。

真人との出会い、虎杖との出会い

ある日映画館に来た吉野は、たむろする不良を改造する真人を見てしまいます。


不良という存在に恨みを持っていた吉野は真人を尊敬し、呪力の扱いを教えてもらうようになります。

特別な力を手に入れた吉野は、呪術を使って伊藤達への復讐を考え始めました。


そんな中、吉野は真人の残穢を追ってきた虎杖と出会います。

映画の話題で意気投合する二人。

孤独と恨みでいっぱいになってた吉野ですが、虎杖との楽しい時間を過ごすことで変化が生じていきました。

母親の死

復讐に迷いが生じ始めたタイミングで、吉野の母親が原因不明の死を遂げます。

バラバラになった無残な死体の第一発見者は、もちろん吉野。

真人に「母親を殺したのはイジメてきた生徒だ」とそそのかされて、復讐を実行します。

幼魚と逆罰(ようぎょとさかばち)の意味

幼魚:卵から孵って少し成長した魚。稚魚。
逆罰:理不尽なことを神仏に願って、かえって罰を受けること。

3巻のタイトルになっている「幼魚と逆罰」。
呪力を身に付け、術師として生まれたばかりの吉野とそこへ下る罰を暗示しています。

自分をいじめた生徒への復讐を願い、逆に悲惨な結末を辿る様子が表れたタイトルです。なんて残酷…。言葉選びも手を抜かない、意味が分かるとぞっとするようなタイトルになっています。

固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)の意味

固陋(ころう):古い考えや習慣に固執して、新しいものを好まないこと。
蠢愚(しゅんぐ):無知でおろかなこと。

こちらは25話のタイトルになっている四字熟語。

他人の意見を聞こうとせず、視野が狭いために適切な判断ができないという意味を持ちます。

25話では吉野が無関係な学生も巻き込み、高校の体育館を占拠します。

本当の母の敵に気が付かないまま復讐を遂げる吉野。冷静に状況を見ていれば、真人の行動が異常なものであることにも気がつけたはず。

復讐にとらわれ盲目になっていた吉野をあざ笑うかのようなタイトルです。

澱月(おりづき)の名前の由来

順平の術式は「澱月(おりづき)」

呪力から精製した毒をくらげの式神から分泌するものです。

呪いを受けた伊藤は左半身にあざが現れ、左腕が動かなくなりました。
おそらくですが、澱月の名前の由来は万葉集に載っている和歌だと思われます。


落ちたぎち 流るる水の 岩に触り 淀める淀に月の影見ゆ

万葉集


この歌は天皇が吉野宮に出かけた時に読まれた和歌です。
淀む=澱む、水などが滞って止まることを意味します。

「激しく滝から落ちた水が岩にあたり流れが穏やかになり、留まっている水に月の影が映っている」という景色の美しさを詠んだ歌です。


作者不明、詳しい解説もない歌ですが、吉野の状況に当てはめると次の2つの意味が見えてきます。

水面に映った掴めない月

1つ目の意味は、復讐の激流に飲み込まれていた吉野が、虎杖という岩によって流れを止めてもらったということ。

穏やかになった水面には「呪術高専での生活」という希望が輝きますが、あくまで水面に映った月。掴むことはできません。

芥見先生、ジャンプの漫画って、こんなに切ないものでしたっけ?

復讐を止めようと体を張って説得する虎杖に、吉野は母が呪われ死んでしまったことを伝えます。
虎杖から母親の死の原因を付き止めるために高専に入らないかと誘われる吉野。
仲間達との新しい未来に希望が見えたとき、吉野は真人に改造されむごい姿で死を迎えます。

善悪の対比

2つ目の意味は、水の状態を使った善悪の対比です。

水はそれ自体には形はありません。滝に差し掛かればその流れは激しくなり、岩にせき止められれば穏やかになり美しい月を映します。


激しい復讐心を隠す吉野ですが、虎杖とのかかわりで本来の穏やかな心を取り戻していったように、環境次第でどんな人間にもなれる可能性がありました。


作中で七海が言っていたように、「世の中の多くの人は善人でも悪人でもない」。

吉野も上級生に目を付けられなければ、真人に出会わなければ、心優しい少年のままでいられたはずです。

そんな曖昧な人間の善悪を、水の状態の違いを使って表現していると読み取れます。

まとめ

吉野の死に様はあまりにも強烈で、呪術廻戦を代表するシーンとなっていますね。本編も残酷ですが、言葉の意味が分かるとさらに残酷。吉野、幸せになってほしかった….。

タイトルとURLをコピーしました